現在、大ヒット上映中の映画「国宝」、観てきました。
もう何年も映画館には足を運んでいませんでしたが、今回は「観たい」という衝動が大きくて、行ってまいりました。
いろんなメディアで絶賛されていたこともありましたが、「なんで今回はこんなに映画を観たいという気持ちになったのかな?」と自己分析してみたところ、「最近映画やドラマ、小説などのメディアを通して感動したことがないな」と思ったからだと気が付きました。
渇望してたのだと思います。以前は物語にのめり込むことで、その後の浮遊感にも似た感覚が好きでした。しばらくそれが無かったからだろうなと。
前置きはこのくらいにして、今回映画「国宝」を観に行ったことで「これは気をつけておけばよかったなあ」と個人的に感じたことをお伝えしてします。また、今回の映画に出演している若手俳優さんでこれからの活躍が楽しみだなと感じた方と、印象的に残ったシーンも合わせて紹介しています。
この情報がどなたかのお役に立てばうれしいです。
映画「国宝」を見る前に気をつけておけばよかったこと
①水分を摂り過ぎないように
私の確認ミスで、上映時間を見誤ってしまい、1時間半も早く着いてしまいました。朝いちばんの上映時間を間違えたのです。遅れてしまうよりいいのですが、1時間半の時間つぶしのためにカフェに寄り、コーヒーなどの水分を少し多めに摂ってしまったのが良くなかったです。
この映画は175分という長い映画です。約3時間もの間トイレに行かなくてもいいように、上映直前にお手洗いに行ったものの…ダメでした…。
私の席はスクリーンの前から2列目で通路側を選びました。前の方だったので、他の方たちがどのくらいトイレのために席を立っているのかは確認できませんでしたが、少なくとも周りの数人の方も映画の途中でお手洗いに行っていたようでした。
席を立ちたくなかったのですが…どうにもこうにもストーリーに集中できなくなってきたので、「この辺りだったら影響がないのではなかろうか」と思われるシーンのところで席を立ちました。
90歳を超える人間国宝である田中泯さん演じる小野川万菊に呼ばれ、狭い部屋に喜久雄が入っていくシーンでした。
席を離れて戻ってくるまで、3分も経過していなかったのではないかと思うのですが、席に戻ると喜久雄と俊介が二人で舞台に立っていました。きっと歌舞伎の世界に戻るように何か話をしたのか。ん~ここは想像を膨らますしかありません。こういうのがあるから席を立ちたくなかったんですけど~生理現象ですからしょうがない。
でもタイミング的にはよかったかなと思いました。この後の舞台のシーンや、クライマックスにかけての展開を見逃すことに比べたら、傷は浅かったかなと思います。
なので、水分を余計に摂らないこと。自信のない方は通路側の席をお勧めします。でも暑さも日に日に増してきているので、体調が悪くなってしまっては本末転倒です。水分補給もバランスが大事です。
②劇中に出てくる演目を知っておくこと
映画の中では歌舞伎のいくつかの演目が出てきます。この演目の内容をある程度知っていることで、理解しやすいのではないかと思います。
私は「鷺娘」と「曽根崎心中」はさらっと予習しておりました。劇中に出てくる稽古の厳しさを理解するためにも知っていてよかったと思いました。
映画「国宝」の公式サイトには劇中に出てくるこれらの演目が全て紹介されていますので、参考にしてみてください。
今まで歌舞伎を知らなかった人も、この映画を見たことでもし興味が出てきましたら、この演目を観る機会を見つけて実際に歌舞伎の劇場に足を運ぶのもいいかもしれません。
③ポップコーンやドリンク無くてもいいかも
これは注意することというよりは、気が付いたことですが。
人によりますけれど、私はストーリーに感情移入されまくりましたので、飲み物も口にしませんでした。というかできなかったというのが正しい表現でしょう。

ここから更にポップコーンなど口の中に食べ物を入れるというのは、ちょっと想像できません。
そのくらいストーリーにのめり込んでいきました。映画のストーリーにそれほど感情移入をしない人は関係ない話かもしれませんが、「どっぷり浸かりたい!」という方はドリンクくらいでいいかもしれません。
飲み物を口にすることを忘れてしまうほど引き込まれると思います。
映画「国宝」で注目した俳優さん
黒川想矢(くろかわ・そうや)
主人公である喜久雄を演じる、吉沢亮さんの少年時代を演じたのが、この黒川想矢さん。
PROFILE
2009年12月5日生まれ
主な映像出演作品
・『怪物』(2023)
・「からかい上手の高木さん」(2024/TBS)
・『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』(2024)
・『【推しの子】 -The Final Act-』(2024)
・『この夏の星を見る』(2025公開予定) ※「国宝」公式サイトより抜粋
まだ15歳です(2025年時点)!しかもオーディションで選ばれたようですね。出演作品も2023年からなので、芸能活動も近年からスタートしたのかもしれませんが、凄い子が出てきましたね。
渡辺謙演じる花井半二郎が喜久雄の才能を見抜くシーンがあります。喜久雄は宴会の席で女形を演じますが、まあ色っぽいこと。
これからの活躍が楽しみです!
越山敬達(こしやま・けいたつ)
横浜流星さん演じる俊介の少年時代を演じたのがこの越山敬達さん。
劇中では、舞台の準備をしているところに現れた喜久雄をジロリと睨むあの眼は凄みがありました。
PROFILE
2009年4月21日生まれ
主な映像出演作品
・「天狗の台所」シリーズ(2023・2024/BS-TBS)
・『夏目アラタの結婚』(2024)
・『ぼくのお日さま』(2024)
・「今日のさんぽんた」(2025/CX)
黒川君と同い年ですね。これからどんな俳優さんになるのか楽しみです。
映画「国宝」印象に残ったシーン
一滴の涙
映画の予告はいくつかありますが、その中の一つをご覧いただくと、最後の方にこのシーンがあります。スポットライトを受け、喜久雄の涙が光って落ちるシーン。
涙は頬を伝わる可能性だってある訳なので、あんな画が撮れるとは…偶然?それとも計算された演出?
どちらにせよ「美しい」と素直に思いました。
ひとかけらの花吹雪
映画も終盤のシーン。
花吹雪が舞う中、喜久雄のまつ毛の先に一枚の花吹雪。「あ…」と思った瞬間、喜久雄の瞼の動きと同時にふっと離れていくそのひとかけらの花吹雪が、何とも言えず美しかった!
ええ~~?これも偶然?それとも演出??
映画「国宝」を観る前に気をつけておけばよかったこと まとめ
私は映画評論家ではないので、気の利いたことは書けませんが、とにかくこの映画はとても印象に残る映画だと思いました。
舞い散る雪と花吹雪が、随所に出てきます。喜久雄の心を現しているように感じました。あるときは悲しみだったり、苦しみだったり。でも最後は…。これは映画を観てご自身で感じて欲しいなと思います。
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映画「国宝」を観る前に気をつけておけばよかったこと
・水分のとりすぎ注意です!3時間近くある映画ですから途中でお手洗いに席を立つのは、出来れば避けたい。
・劇中に出てくる歌舞伎の演目を知っておくことで、ストーリーに対する理解に深みが増すと思います。
・ポップコーンなどの食べ物はいらないかも?その人によりますが、どっぷり映画に浸って、感情移入したい方はドリンクだけで充分かもです。飲み物すら持っていることを忘れてしまうくらい、あっという間の3時間です。
歌舞伎のことを知らない人でも十分に楽しめる作品だと思います。メイキングなども見てみたいですよね。どんなふうに歌舞伎役者を演じるための稽古をしたのかとか、苦労話、驚きのエピソードなども知りたいですよね。
さあ、次の休みは映画館へ!ハンカチも必ず持って行ってくださいね!
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